ラジオ J-wave Tokyo Crossingに出演 世界のマッサージ事情
きょう、8月8日は、タコの日、ヒゲの日など、たくさんの記念日があるんですが、あす、8月9日にこんな記念日がありました。「はり・きゅう・マッサージの日」。
「公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会」が2003年に制定した記念日なんだそうです。特にマッサージは、整体や接骨院などで提供される医療マッサージ、リラクゼーションマッサージ、美容マッサージなど、さまざまな種類がありますが、海外でもいろんなスタイルがありますよね。
そこで、この時間は「世界のマッサージ事情」と題して、2つの国、2つの街の番組通信員の方に伺います。
⚫︎スウェーデン・ストックホルム在住 / 矢作 智恵子さん
Q1 スウェーデンのマッサージというと「スウェディッシュマッサージ」が 思い浮かびます。オイルを使って筋肉をほぐし、 血流促進させていくのが特徴のようですが、スウェーデン国内でも、このスタイルがメジャーなのでしょうか?
A1 はい、スウェーデン国内では「スウェーデン式クラシックマッサージ」と呼ばれ、オイルマッサージの原型です。筋肉の深部をゆっくりほぐし、血流やリンパの流れを整えます。
Q2 スウェーデンのマッサージ店はどういった場所によくありますか?
A2 スウェーデンでは、こぢんまりしたサロンから、大型ショッピングモール、さらにはスパリゾートまで、あらゆる場所でマッサージが受けられます。特に冬の長いスウェーデンでは、寒い時期にサウナやマッサージを楽しむという人が多いです。
Q3 ちなみに、ほかのスタイルのマッサージ店も見かけますか?
A3 特に都市部ですと、タイマッサージやアロマトリートメント、スポーツマッサージなどもあります。ちなみに私はチベットのお坊さんから「チベットマッサージ」というのをやっています。このチベットマッサージ、かなりパワフルなんです。筋肉や血流だけじゃなく、骨にも働きかけると言われています。老廃物が流れ出て、滞っていたエネルギーもスッと抜けていく。終わったあとは、体がふっと軽くなって、内側から元気が湧いてくるような感覚になります。
Q4 スウェーデンのみなさんにとって、マッサージはどういう存在でしょうか?
A4 スウェーデン人は仕事と私生活のバランスをとても大事にするので、マッサージは贅沢ではなく「健康管理」の一部となっています。男性、女性にとって、健康管理や疲労回復にも使われて、日常のセルフケアの一部になっていると思います。
Q5 ちなみに、マッサージのおおよその相場ってどのくらいでしょうか?
A5 ストックホルムの相場ですと、全身マッサージ60分、およそ12,000円、アロマトリートメント90分で18,000円ぐらいでしょうか。
Q6 なかなかのお値段ですね~。そのほか、マッサージに関してスウェーデンならではの慣習などありますか?
A6 職場の福利厚生でマッサージ代が補助される制度もあり、私の職場にも以前、事前予約をすればマッサージができました。このような場合は通常のサロンなどよりは安くなります。(現在は、職場の福利厚生制度が変わってなくなりましたが)。他、ジムやヨガスタジオなどにマッサージ室があり、事前に予約をしていれば、トレーニング、ヨガの前後にマッサージができます。